令和4年度パターンランゲージの枠組みに基づいた福島県飯館村における復興まちづくり過程の調査 2022/9~2023/3

国立研究開発法人・国立環境研究所(NIES)が進めている、福島県浜通りを中心とした被災地域の復興まちづくりに関する計画策定等の支援研究の一環で、2020年度より、持続可能な地域社会への転換を実現した環境まちづくり先進都市(宮城県女川町・宮崎県日南市・岡山県真庭市)の地域づくりのプロセスを調査し、地域毎のパターン集作成とワークショッププログラム開発を支援しています。
本業務では、中間貯蔵施設周辺復興地域でのワークショッププログラムの活用に向けて、原発事故で長期にわたり全村避難を強いられながら復興を進めてきた福島県飯舘村の地域づくりのプロセスを調査し、パターン集の作成を行いました。

初めに、資料調査をもとに飯舘村全体の復興まちづくりのプロセスを把握した上で、特に帰還困難区域である長泥行政区に着目して特定復興再生拠点・環境再生事業のプロセスを整理し、地域づくり年表とステークホルダー連関図を作成し、飯舘村へのヒアリングを通して、より実態に即した情報として整理しました。
その後、これらの調査内容をもとに、専門家を交えたエキスパートワークショップを開催し、被災地域での適応感を考慮しながら、飯舘村で特徴的なパターンを抽出し、具体的な事象の記述とともにパターン集としてとりまとめました。
また、ワークショッププログラムの更新に向け、既存パターンと、本業務で得られた新規パターンの合計40パターンを一覧化しました。

■エキスパートワークショップの様子

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