パターンランゲージの枠組みに基づいた東日本大震災被災地域における復興まちづくり支援に向けた研究調査(その3)2024/3~2024/5

国立研究開発法人・国立環境研究所(NIES)が進めている、福島県浜通りを中心とした被災地域の復興まちづくりに関する計画策定等の支援研究の一環で、2020年度より、持続可能な地域社会への転換を実現した環境まちづくり先進都市(宮城県女川町・宮崎県日南市・岡山県真庭市・福島県飯舘村)の地域づくりのプロセスを調査し、地域毎パターン集・パターンカード・ワークショッププログラム等の、地域づくり支援ツールの開発を支援しています。

本業務では、昨年度実施した岡山県真庭市の地域づくりに係るキーパーソン(民間)への追加のヒアリング調査結果に基づき、専門家を交えたエキスパートワークショップを通してパターンの追加・見直しを行い、具体的な事象の記述とともに、真庭市のパターン集(「パターンランゲージの枠組みに基づいた東日本大震災被災地域における復興まちづくり支援に向けた研究調査(その2)」で作成)を更新しました。

また、復興まちづくり支援の実践に向けて、原発事故で長期にわたり全町避難を強いられながら復興を進めてきた福島県富岡町の地域づくりのプロセスを調査し、地域づくり年表とステークホルダー連関図を作成しました。

▲エキスパートワークショップの様子
▲エキスパートワークショップの様子
▲真庭市のパターン集(更新)
▲真庭市のパターン集(更新)
▲富岡町の地域づくり年表
▲富岡町の地域づくり年表


三笠公園社会実験「Park Challenge@MIKASA」の計画・実施 2023/8~2023/11


須賀市では、市を代表する三笠公園の設備等の老朽化や集客に課題を抱えており、三笠公園の活用の可能性を最大限探るために、社会実験として「PARK CHALLENGE @ MIKASA」を9月から11月にかけて実施していました。URBANWORKSは実施期間のうち、複数の民間事業者が集まって様々なイベントを行ったコアイベントの開催を支援しました。
事業者対応などの事前準備のほか、イベント全体のプロモーションやアンケート調査を計画・実行しました。プロモーション計画においては、ガーランド・立て看板等の会場装飾物やチラシ・ポスター等のデザイン監修を行いました。

10月の週末、計5日間の全行程を滞りなく実施することができ、累計6.4万人の方々にご来園いただき、三笠公園の新たな魅力の創造に向けた多くのご意見を収集することができました。

▲コアイベント当日の様子
▲コアイベント当日の様子
▲敷物と手旗で芝生広場を演出
▲敷物と手旗で芝生広場を演出
▲横断幕
▲横断幕
▲本部テント
▲本部テント
▲公園入口に設置したイベント案内 
▲公園入口に設置したイベント案内 
▲芝生広場でくつろぐ人々
▲芝生広場でくつろぐ人々
▲ガーランド
▲ガーランド
▲アンケート回答者用割引クーポン
▲アンケート回答者用割引クーポン
▲週毎のプログラム案内
▲週毎のプログラム案内

(Photo by Takuya Unuma)


パターンランゲージの枠組みに基づいた東日本大震災被災地域における復興まちづくり支援に向けた研究調査(その2)2023/5~2023/12

国立研究開発法人・国立環境研究所(NIES)が進めている、福島県浜通りを中心とした被災地域の復興まちづくりに関する計画策定等の支援研究の一環で、2020年度より、持続可能な地域社会への転換を実現した環境まちづくり先進都市(宮城県女川町・宮崎県日南市・岡山県真庭市・福島県飯舘村)の地域づくりのプロセスを調査し、地域毎パターン集・パターンカード・ワークショッププログラム等の、地域づくり支援ツールの開発を支援しています。

本業務では、これまでに取りまとめた地域毎パターン集の冊子化に向けた原案を作成した上で、まずは宮崎県日南市を対象にフィードバック調査を実施し、公開に向けた調整を図りました。
また、岡山県真庭市については、昨年度実施した自治体サイドのヒアリング結果に、当時の経験から得られた知見を加味する目的で、現場サイドのキーパーソンへヒアリング調査を行いました。
パターンカードおよびワークショッププログラムについては、その実用化に向けて、前年度実施した試行的ワークショップのフィードバックを踏まえた改訂を行い、福島県富岡町の地域づくり関係者の協力のもと、初の試みとなる実践的なパターンワークショップを開催しました。
参加者からは「パターンに当てはめて考えることで今まで漠然と捉えていたことが明確になった」、「現段階での進捗やゴールに向けたステップを共有できた」、「何に重点的に取り組むべきかが可視化された」等のご意見をいただき、ワークショッププログラムが、地域づくりの進捗状況や今後の方向性の共有、実践に向けた議論のきっかけとして役立つという手ごたえを得ました。

■地域毎パターン集(原案)

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■富岡町の地域づくり関係者の協力による実践的ワークショップの様子

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以下、国立環境研究所 福島地域協働研究拠点ホームページ:
https://www.nies.go.jp/fukushima/


令和4年度パターンランゲージの枠組みに基づいた福島県飯館村における復興まちづくり過程の調査 2022/9~2023/3

国立研究開発法人・国立環境研究所(NIES)が進めている、福島県浜通りを中心とした被災地域の復興まちづくりに関する計画策定等の支援研究の一環で、2020年度より、持続可能な地域社会への転換を実現した環境まちづくり先進都市(宮城県女川町・宮崎県日南市・岡山県真庭市)の地域づくりのプロセスを調査し、地域毎のパターン集作成とワークショッププログラム開発を支援しています。
本業務では、中間貯蔵施設周辺復興地域でのワークショッププログラムの活用に向けて、原発事故で長期にわたり全村避難を強いられながら復興を進めてきた福島県飯舘村の地域づくりのプロセスを調査し、パターン集の作成を行いました。
初めに、資料調査をもとに飯舘村全体の復興まちづくりのプロセスを把握した上で、特に帰還困難区域である長泥行政区に着目して特定復興再生拠点・環境再生事業のプロセスを整理し、地域づくり年表とステークホルダー連関図を作成し、飯舘村へのヒアリングを通して、より実態に即した情報として整理しました。
その後、これらの調査内容をもとに、専門家を交えたエキスパートワークショップを開催し、被災地域での適応感を考慮しながら、飯舘村で特徴的なパターンを抽出し、具体的な事象の記述とともにパターン集としてとりまとめました。
また、ワークショッププログラムの更新に向け、既存パターンと、本業務で得られた新規パターンの合計40パターンを一覧化しました。

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パターンランゲージの枠組みに基づいた東日本大震災被災地域における復興まちづくり支援に向けた研究調査(その1) 2022/2~2022/9

国立研究開発法人・国立環境研究所(NIES)が進めている、福島県浜通りを中心とした被災地域の復興まちづくりに関する計画策定等の支援研究の一環で、2020年度に行った「環境まちづくり先進地域のフィールド調査支援及び成功要因に関するパターン集作成支援業務」に引き続き、パターン開発の枠組み整理とパターン集のアップデート、パターン集を活用したワークショッププログラムの開発と試行を支援しました。

パターン開発工程をシステマティックに行うための「パターン開発マニュアル」の作成を行い、その検証を兼ねた、関連自治体(宮崎県日南市、岡山県真庭市)へのヒアリングやパターン集の更新・作成を実施しました。

また、これまでに取りまとめた4都市(岩手県紫波町、宮城県女川町、宮崎県日南市、岡山県真庭市)のパターン集を足掛かりに、地域づくりのグッドプラクティスにおいて特徴的に見られるパターンをカードとして取りまとめ、これから地域づくりに取り組む行政等に有益な知見やノウハウを届けるワークショッププログラムを開発しました。

2022年9月には、その実用性を検証するため、国立環境研究所福島地域共同研究拠点の協力を得てワークショップを試行し、各ツールの使い勝手や被災地域における適応感等について検証を行い、参加者からフィードバックを得ることで、ワークショッププログラムの改定に向けた課題を整理しました。

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▲パターンカード
▲パターンカード
▲ワークショッププログラム取扱説明書
▲ワークショッププログラム取扱説明書


群馬県・桐生市の機屋のファクトリーブランド、Jacquard Works(ジャカード・ワークス)ディレクション 2022.4

国内でも随一の繊維産業集積がみられる群馬県桐生市にて、100年以上にわたりジャカード織生地を制作・販売している機屋(はたや)である須裁株式会社の新規事業として、新たなファクトリーブランド、Jacquard Works(ジャカード・ワークス)をローンチしました。

URBANWORKSでは、同社の将来を見据えた新規事業の構築、および経営・PR面での支援を実施しており、Jacquard Worksにおいては、ディレクターとして商品の企画開発・販売までの総合的なプロデュースを行っています。

■Jacquard Works オンラインストア
https://shop.jacquard-works.jp/
<Jacquard Worksのコンセプト>
Jacquard Worksは、1300 余年の歴史をもつ繊維産地・群馬県桐生市で、110年以上にわたり、国内・海外のトップアパレルブランドへ、ジャカード織生地を提供してきたSUSAI / 須裁 のファクトリーブランドです。糸の1本1本が織りなす豊かな表現、凹凸感のある手触りや風合い。ジャカード織生地のもつ個性豊かな表情を、日々の生活の中でもっと気軽に楽しんでいただける商品をお届けしたい。それがJacquard Worksの想いです。

本プロジェクトを通じて、国内では衰退傾向にある繊維産業において、高い技術力・統括力を持つ同社事業に対し、グローバルでも通用する個性を活かした事業構築を推進し、新たなビジネスモデルの構築を目指しています。また将来的には、同社のような動きがモデルとなり、地域経済力の向上、地域活性化に繋がっていくことを目指します。

以下、URBANWORKSによる同社関連の企画制作サイト:
須裁株式会社コーポレートサイト
SUSAI Lab.
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生成り色で、草花の模様が刺繍のように施されたジャガード織の生地で、まるでアンティークのウェディングドレスのような、上品で優しい風合いのある生地です

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▲フラワークロス

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▲フラワーバッグ

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▲グレンチェック・ポシェット

関連:2022年5月7日(土)上毛新聞 ジャカード織で母の日向け商品 地元生花店とコラボ 桐生・須裁
  :2022年6月13日(月)Jacquard Worksと、恵比寿のフラワーショップ『kusakanmuri』 のコラボ商品が誕生しました
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大田区羽田空港跡地の公園づくり意見交換会および成果発表会 2021.2~2021.12

大田区が、羽田空港跡地のまちづくりの一環として整備予定の都市計画公園について、大田区から委託を受け、
①『羽田空港跡地の公園づくりに向けた意見交換会』の企画・運営(2021年5月~6月開催の全3回)
②『オンライン成果発表会』の企画・モデレーション(同年11月開催)
③ 利用者が思い描く公園のイラスト制作、およびコンセプトブック(基本計画)のとりまとめ支援
を行いました。

①『羽田空港跡地の公園づくりに向けた意見交換会』

コロナ禍における配慮を踏まえ、運営は少人数対面とオンラインツールのメリットを組み合わせた方法を企画し、参加者を6グループに分けたうえで、全体進行役と各グループのファシリテーター(計6名)を務めました。
限られた時間のなかで、広く一般から公募した参加者から、新しくできる公園への思いや意見を最大限引き出しつつも、多様な利用者を想定した公園の在り方を模索し、グループ毎に公園の将来像をかたちに落としていくプログラムを組み立てて、進行しました。
なお、開催にあたってのチラシのデザイン、および開催した全3回のニュースレターの制作支援も担当致しました。

②『羽田空港跡地の公園づくり オンライン成果発表会』

全面オンラインでの開催において進行役を務め、各グループが意見交換会で取り纏めた個性あふれる公園像の発表を支援しながら、コメンテーターの遠藤新教授(工学院大)とのトークセッションを行いました。

以下、大田区公式サイト:
意見交換会 ・成果発表会のあらまし

③公園のイラスト制作、およびコンセプトブック(基本計画)のとりまとめ支援

意見交換会で話し合われたアイデアなどを、「使い方想像図」や「5つのカテゴリ」とし、分かりやすいイメージとして楽しいイラストに描き起こし、それを含めた『羽田空港跡地第1ゾーン都市計画公園コンセプトブック』として取りまとめました。

以下、大田区公式サイト:
パブリックコメント結果及び「羽田空港跡地第1ゾーン都市計画公園コンセプトブック」
▲意見交換会の様子
▲意見交換会の様子
▲意見交換会の様子
▲意見交換会の様子
▲意見交換会の様子
▲意見交換会の様子
▲意見交換会の様子
▲意見交換会の様子
▲意見交換会の様子
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▲成果発表会の様子
▲成果発表会の様子
▲ニュースレター
▲ニュースレター
▲公園づくり意見交換会 チラシ
▲公園づくり意見交換会 チラシ
▲使い方想像図<br />(利用者が思い描く公園の使い方)
▲使い方想像図
(利用者が思い描く公園の使い方)
▲5つのカテゴリ(活動シーン)
▲5つのカテゴリ(活動シーン)
▲コンセプトブック(基本計画)
▲コンセプトブック(基本計画)


公社住宅の建て替え基本計画等策定にかかわる現況調査支援 2021.9

老朽化した公社住宅の再編に向けて、上位計画の整理、団地および周辺地域の現況・動向把握、住宅需要調査等を実施しました。


環境まちづくり先進地域のフィールド調査支援及び成功要因に関するパターン集作成支援 2020.10~2021.3

国立研究開発法人・国立環境研究所(NIES)では、福島県を中心とした災害復興過程にある被災地域の地域づくりを支援していくために、持続可能な地域社会への転換を実現した地域づくりのグッドプラクティスから成功要因を抽出し、後進地域へ展開するためのデータベース構築・プラットホーム開発を進めています。

その一環として、持続可能な地域づくりに取り組む、宮城県女川町、宮崎県日南市、岡山県真庭市の地域づくりのプロセスで特徴的に見られる構成要素を、「パタ-ン・ランゲージ」の枠組みに基づいて記述・言語化し、他地域で活用することを目的に、パターン集作成を支援しました。
関連書籍等による資料調査をもとに、地域づくりの一連のプロセスやステークホルダーの関係を年表および連関図として整理し、女川町と日南市については、地域づくりのキーパーソンへインタビュー調査を実施してより実態に即した情報を整理しました。

これらの調査内容をもとに、環境分野・まちづくり分野の専門家を交えたエキスパートワークショップを開催し、対象地域ごとに特徴的にみられるパターンを抽出。最終的には、各事例における成功要因のパターンを具体的な事象の記述とともにパターンカードとしてとりまとめました。

▲パターンカード
▲パターンカード
▲地域づくりのプロセス(年表) 
▲地域づくりのプロセス(年表) 
▲エキスパートワークショップ
▲エキスパートワークショップ
関連:土木学会論文集D3(土木計画学) 和文論文
   パターン・ランゲージによる環境・まちづくり先進都市に見られる共創的プロセスの記述 ー紫波町,女川町,日南市を対象としてー
   戸川 卓哉, 大西 悟, 福島 秀哉, 後藤 良子, 五味 泰子


住宅団地再生の取り組み事例集作成 2020.9

自治体に向けた住宅団地再生の手引きの作成に向けて、主にハード整備を行った住宅団地再生に係る取り組みについて調査しました。
健康・福祉、子育て、生活サービス、交通・移動、住まい、景観・環境、防災、賑わい・コミュニティといった分野別に、約50事例程度の取り組みを事例集としてとりまとめました。