株式会社URBANWORKSは、設立10周年を迎えました

URBANWORKS創立10周年を迎えて

URBANWORKSは2011年3月14日に設立してから、お陰様で10周年を迎えることができました。
ここまで本当にたくさんの方々に支えて頂き、この日を迎えることが出来たことを心から感謝申し上げます。

私が大学を出てから8年間勤め、居心地もよかった会社を辞める決意をしたのは、創業3か月前の2010年の年末でした。翌年1月からは、転職活動という名のもとにその頃周りにいた方々1人1人と毎晩のように飲み歩き、色々な業界の話を聞いて回り、そろそろ胃がもたれてきたなという2月上旬頃には、想定していた9つの選択肢のうち最後の選択肢であった、起業・独立の道を選ぶ決意をしました。2月14日には当時の上司に会社を辞める決意を伝え、その後残務をこなしつつ、深夜には参考図書を片手に少しずつ定款を作成していました。

ちょうど同じ10年という節目を迎える、東日本大震災。2011年3月11日当日、私は作りたての定款を手に、事前の確認をしていただこうと赤坂公証役場から麻布の法務局へタクシーで移動している最中でした。車の中から、歩道に散乱したガラスの破片や大きく揺れる電柱を眺めつつゆっくりと移動し、タクシーの運転手さんとお互いの無事を祈りながら別れを告げたあと、法務局にあった小さなテレビで信じがたい津波の様子を目にしました。その後、止まっていた地下鉄の出入り口にごった返す人を眺めつつ、余震の緊張感の中で気を張りながら、表参道にあった当時の勤め先まで1人で歩いて向かったのをよく覚えています。そして翌月曜日には、週末のうちに再開した地下鉄で再度麻布へ向かい、なんとか無事に会社を登記することが出来ました。

Men come together in cities in order to live, but they remain together in order to live the good life." (Politics, Aristotle)
人は生きるために都市に集まり、より良く生きるために都市に共に居続ける。(政治学/アリストテレス)

これは私が学生の頃から大切にしている言葉で、いまだに当社の羅針盤のようにもしています。
あの日から10年。
被災したたくさんの方々、そこに紡がれていた多くの物語、それを温かく包んできたたくさんの素敵なまちのさらなる復興を心から願うとともに、これからも当社は、必要を満たすためだけではなく、人がよりよく生きるために、心からわくわくするような文化やビジネス、出会いや生活の舞台となるまちづくりに関わっていきたいと考えています。

皆様には今後とも変わらぬご支援、ご指導のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

株式会社URBANWORKS 代表取締役
後藤 良子

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